FE103En−S(FOSTEX)について その2


 FE103En−Sの限定品販売により、雑誌でその
ためのエンクロージャーが公開されてますので検討した
いと思います。

全ての雑誌に目を通していませんが、2冊の雑誌から各
1モデル紹介します。

1.「Audio Basic vol.54 Let's Enjoy Speaker Craft」
  P260−P264 「オシドリ」製作
  文・製作 炭山アキラ氏
  概要
   長岡鉄男氏の「D−101Sスーパースワン」に
   炭山氏独自の改良(カイツブリの発想)を加えた
   スワン型バックロードホーン(以下、BHと略す)
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   スロート絞り率:約0.70
   ホーン長・・・:約2.4[m]
   開口面積・・・:400[cm^2]
   空気室容積・・:約1.3[L]
   材料・・・・・:15[mm]厚MDF
   材量の量・・・:サブロク材2.5枚(2台)
   寸法 (W×H×D):340×1000×395 [mm]
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2.「Stereo 2010 4月号 audio craft 」 P175-P180
  FE103En-S用バックロードホーン
  文・製作 浅生ム氏
  概要
   長岡鉄男氏の「D−10バッキー」の下部に2つ
   の直管を追加したような細いトールボーイタイプ
   BH
   ============================================
   スロート絞り率:約0.87
   ホーン長・・・:約2.5[m]
   開口面積・・・:423[cm^2]
   空気室容積・・:約2.4[L]
   材料・・・・・:15[mm]厚シナラワン合板
   材量の量・・・:サブロク材2.5枚(2台)
   寸法 (W×H×D):200×900×400 [mm]
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3.「オシドリ」と「スーパースワン」の比較

 「D−101Sスーパースワン」の主な設計値 
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   スロート絞り率:約0.86
   ホーン長・・・:約2.45[m]
   開口面積・・・:390[cm^2]
   空気室容積・・:約1.9[L]
   材料・・・・・:15[mm]厚シナラワン合板
   材量の量・・・:サブロク材2.5枚(2台)
   寸法 (W×H×D):370×990×400 [mm]
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 「オシドリ」は、「AUDIO BASIC 2009 AUTUMN vol.52」
に掲載された、炭山アキラ氏がFE83Enのスワン型として
製作した「カイツブリ」で「D−83フラミンゴ」から
改良した音道構成を「スーパースワン(以下、Sスワン)」
に適用したBHと説明されています。

 改良点は、

 1)Body内の音道が等距離の折り返しで共鳴している
   可能性があるので、長さを変える。

 2)Sスワンは後面開口で、セッティング時に壁との
   距離・材質で音が極端に変わるため、その影響を
   無くす目的で前面開口にする。
   スピーカーの後面を壁に付けることが出来るので
   部屋が狭くても使える。

と載っています。

1)については、長岡鉄男氏も心配していましたが影響
  は感じられなかったと書いていましたし、浅生ム氏
  のBHが等距離の折り返しをさらに増やしている
  BHを作っているので改良の程度が良く分からない
  では?と思ってます。

2)は、Sスワンの大きな欠点だったのでより狭い部屋
  (それでも6畳以上は必要と思う)で使うことが有利
  になっています。

 その他は、FE103En-SのQ0=0.2と低いのでよりホーン
ロードを掛けるために空気室を小さくしたそうです。
ホーンからの音量を多く発生させますが、fxは270Hz位
となります。
(fx:ユニット前面の音とホーンからの音の交差点)

 スロート絞り率は、Sスワンより20%弱、狭いので
FE103En-Sでは、問題にならないかもしれませんが、
FE126Enを代用することは出来なくなったと思い
ます(FE103EΣは空気室[ヘッド]を裏面に向かって
2[L]弱にヘッドを大きくすれば代用できそうです)。

 少しでも小型化をしたかったらしいので仕方ないので
しょう。

 試聴結果は、困惑するぐらい素晴らしかったようで、
「カイツブリ」より自信作で積極的に薦めています。
しかし、相変わらす、名前の付け方が気取りが無さすぎ
です。

FOSTEXから、この「オシドリ」の板材カット
サービスが販売されるかもしれないそうです。

浅生ム氏のBHは、次回の日記で書きたいと思います。
しかし「ム」とは、どのように呼ぶのでしょうか?
調べても分かりませんでした。