FOSTEX BK105WKについて その1 フォステクス BK−WKシリーズについて その3


 今月末に発売予定の「フォステクス:BK105WK」について、
妄想検証したいと思います。

雑誌ステレオ2011年7月号付録のスピーカー(以下SP)ユニッ
トキット「P800」用と「ダイト―ボイス:SV−70」密閉型
エンクロージャー(以下、箱)のエージングは、

ボリューム位置9時位で、一日1〜2時間を約10日間過ぎたとこ
ろで変化が現れてきました。それは高音域が荒れて歪感が現れまし
た。

多分可動部の動きが良くなり、抑えられていた動きが良くなってき
ましたが、余分な動きが出てきたのか? コーン紙がこなれてきて
分割振動による歪が発生してきたのか? 原因は不明です。

続けてエージングしていけば多分、低音域での変化が表れ始めて、
高音域は歪感が無くなり、繊細感となめらかさが出てくると思われ
ますが、どう変化していきますか? 楽しんで聴いていきたいと思
います。

本題に戻りまして、「BK−WKシリーズ」の10cmユニット用ス
ピーカーボックス「BK105WK」について、「BK85WK」
と同様に机上検証を進めていきたいと思います。


1.フォステクス BK105WK スピーカーボックス

 (1)概要

   10cmフルレンジユニット「FF105WK」のバスレフ型
  標準箱を製品化したもの、バスレフ型箱「E102B」のフル
  モデルチェンジに相当する「FE103En」も取付可能。

 ==========================================================
  寸法 (W×H×D)・・:152×288×238 [mm](ターミナル含む)
  質量・・・・・・・:約 2.4[kg]
  適合ユニット   :FOSTEX FF105WK,FE103En
  トゥイーター   :無
  箱の材料・・・・・:MDF t18/12(バッフル/裏板),
           :パーティクルボード t12(天地側面)/TT>
  仕上げ・・・・・・:バッフル板 ダークブラウン光沢塗装
           :天地側面  黒シート張り
           :裏  面  黒着色
  内容積・・・・・・:約6.0[L]
  チューニング周波数:72[Hz](掲載値)

   *) 平成23年8月、Fostex「新製品の御案内」より引用
 ==========================================================


 (2)SPSYSによる低音特性のシミュレーション

   まず、メーカー公表の周波数特性がありますので、それと、
  「DIATONE SPSYS V1.1版 for P-610MA/MB(以下SPSYS)」シミュ
  レーション結果を比較検討したいと思います。

  第1図 「BK105WK」+「FF105WK」の「SPSYS」による解析結果

  BK105WK+FF105WK SPSYSシミュレーション結果

  「SPSYS」の解析結果は、吸音材の量を

  (T)多い (U)普通 (V)少ない の3パターンを試しました。

  理由は特にありませんが、「BK85WK」でそのように解析
  しましたので、それに合せました。

  (W)FOSTEX公表f特 に近いのは吸音材の量が(U)普通 の場
  合になりました。

  しかし、インピーダンス特性の結果が周波数の低い方のピーク
  が高い方のピークより「SPSYS」の結果は高くなっています。
  「BK105WK」のそれと逆の結果になります。

  原因は推測できませんが、実際の測定とシミュレーションでの
  理論値で何かが違うことだろうと思われます。

  測定値が理論値と異なるのは、実際のバラメータ(引数)が違う
  や、測定サンプルのバラツキや、数値測定ミスや、測定誤差な
  どがまず考えられます。

  シミュレーション計算で補正計算が足りないことも考えられま
  す。残念ながら追求することは私には不可能です。

  ちなみに (W)FOSTEX公表f特 の音圧出力レベルがが「SPSYS」
  結果より、5[dB]低いのは違いが大きすぎます。ボイスコイル
  直流抵抗値:Reのバラツキなのでしょうか?


   「E102B」の生産終了で、「FE103En」用のメー
  カー市販品箱が「BK105WK」になってしまいますので、
  その場合の低音域の周波数特性がどうなるか? のシミュレー
  ションをします。

  第2図 「FE103En」+「標準箱,E102B,BK105WK」の
      「SPSYS」による解析結果

  BK105WK etc.+FE103En SPSYSシミュレーション結果

  「SPSYS」(吸音材は普通)で比較する箱を、

  (V)E102B (Y)BK105WK (Z)標準箱

  としました。

  ステレオ誌付録10cmユニットスピーカーは存在しないので、
  「P800-E」のようなそれ用のスピーカーボックスは存在しませ
  ん(笑)

  「SPSYS」にデータ(T/Sパラメータ)を入力するときに気がつき
  ましたが、「E102B」の公表されている外形寸法は間違っている
  と思われます。実物が無いのでで事実は分かりませんが・・・

  板厚をt=12[mm]で内容積を計算しますと約7[L]強となり仕様
  に載っている内容積6[L]より大きすぎます。t=15[mm]にしま
  すと約6.5[L]となりますが、

  それでも他の口径の公表内容積より値が離れていて、12cmユニ
  ット用の計算値は t=12[mm] で公表値にほぼ一致するので、
  それより小さい箱が板厚 t=15[mm] ということはありえません。

  仕方がないので、内容積を6[L]、チューニング周波数:fbを
  公表値の90[Hz]にほぼ一致するようにダクト寸法を最小限に調
  整して計算しました。<- 生産終了より追求は無駄です。

  「BK85WK」のときとは違い、箱によって、低域の特性が
  変わりました。(Z)標準箱 はさすがに理想的な低域特性にシ
  ミュレーションでは、なりました。

  (V)E102B は (Z)標準箱 よりややフラットさでは劣
  りますが、f特上はシミュレーション上で十分優れている結果
  となりました。

  (Y)BK105WK はチューニング周波数がやや低すぎて、
  低音域だら下がりの特性になりました。セッティングで低音の
  量感を増やすような方法か

  アンプのトーンコントロールで低音を持ち上げるなどの使いこ
  なしが必要になります。その代り、低音の伸びは50[Hz]まで
  伸ばすことが可能となります(他は70[Hz]位まで)

  よって、「BK105WK」は「FE103En」に対する旧
  SPボックス「E102B」の代替品としてはミスマッチング
  な面がありますが、

  使いこなしでカバーできる範囲であると思います。箱の仕様が
  向上しているので、特徴を掴んでカバーするような使いこなし
  が出来れば「FE103En」でも楽しめると判断出来ます。

文章が長くなりましたので、感想等は次回以降に回したいと思いま
す。


この記事へのコメント
「Fostex E102Bは6リットルです」
エンクロージャは板厚15mm(荒い板を4ミリの細目の板で挟んだパーティクルボード)で裏面以外は木目シート仕上げ。裏蓋仕様(15ミリの角材の桟、木ねじ6本)。
吸音材は厚さ30mmの黄色いグラスウールを全面に。
ポートはΦ48mm紙管×89mm(Fd=85Hz)。
Posted by nanashi at 2016年05月18日 02:10
nanashi さん コメントありがとうございます。

日記記事中に
「〜 生産終了より追求は無駄です。」と書いてあります通り、
「E102B」の仕様に関することは、正確に知る必要は全くありません。

「BK105WK」の箱がどのような設計をされているのか?
考えるために、一例としてスペックを持ち出しただけです。

また「FF105WK」用のスピーカーボックス「BK105WK」もディスコンに
なっていて「BK105WB」にモデルチェンジしました(2016年5月現在)。
情報は陳腐化しています。

「E102B」に関しては、それ以前で、しかも「FE103」用だったので、
現在、騒ぐようなことではありません。

よって、気にするような問題では全くありません。
気になったのなら、謝っておきます。

ちなみに調べて挙げたスペック数値は、カタログに載っており
「E122B」とも比較検討しています。

上記に書かれているスペックは、カタログ上では間違いはありません。
ただ、実際の箱とカタログ値では「予告なき変更」等も、ありますので
必ず一致してる訳でもありません。 <- 重要なことではありません。

繰り返しますが、本当に気にするようなことではありません。
Posted by かとう at 2016年05月20日 18:59
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