戸澤式吸音式レゾネーターとは? レビュー(使用感想) Stereo2010年7月号 付録(FOSTEX P650)使用スピーカー について その20


ステレオ誌 P650 その20 戸澤式吸音式レゾネーター 本文へ ↓


 「Stereo2010年7月号付録スピーカーユニットキット FOSTEX:P650」
 の上位モデルになるシリーズに相当する商品がフォステクスより発売
 されています。

 ●"かんすぴ"シリーズ

  ・8cmフルレンジユニット   P800K  :¥1,300(税抜)/1台
  ・10cmフルレンジユニット   P1000K :¥1,600(税抜)/1台
  ・P1000K用スピーカーボックス P1000-E :¥1,900(税抜)/1台
  ・超小型パーソナルアンプ   AP05  :¥4,800(税抜)/1台
  ・P800K 用スピーカーボックス P800-E :¥1,400(税抜)/1台

 「P800K+P800-E」「P1000K+P1000-E」は、内部配線のチップを
 ±間違えずに接続して、ユニットを2番+ドライバーで取り付ければ
 完成します(取扱説明書に詳しい組立方法が載っています)。

   
  左:FOSTEX 8cmフルレンジユニット P800K
  右:FOSTEX スピーカーボックス P800-E
  ネット通販でのご購入はこちら

  ・amazon.co.jp
   -> FOSTEX 8cmフルレンジユニット P800K
   -> FOSTEX スピーカーボックス P800-E
   -> FOSTEX 10cmフルレンジユニット P1000K
   -> FOSTEX スピーカーボックス P1000-E
   -> FOSTEX パーソナル・アンプ AP05

  ・楽天市場  
   -> FOSTEX(フォステクス) 8cmフルレンジユニット P800K
   -> FOSTEX(フォステクス) スピーカーボックス P800-E ペア
   -> FOSTEX(フォステクス) 10cmフルレンジユニット P1000K
   -> FOSTEX(フォステクス) スピーカーボックス P1000-E
   -> FOSTEX パーソナル・アンプ AP05

 これから説明する吸音材「戸澤式吸音式レゾネーター」は、
 「かんすぴシリーズ」に応用使用することも出来ます。

ステレオ誌 P650 その20 戸澤式吸音式レゾネーター


  ※)以下、スピーカー -> SP、ホームセンター -> HC
       オーディオアクセサリー -> AA、
       スピーカーエンクロージャー -> 箱、
       スピーカーユニット -> SP−UNIT、
       周波数特性 -> f特
       コストパフォーマンス -> CP(コスパはNG)
    など、略す場合が有ります。


「Stereo 2010年7月号 スピーカー ユニット キット FOSTEX:P650」を
使った、ガラスフードポットをエンクロージャー(以下、箱)で利用した
密閉型スピーカー(自称型番:GP-P650)を使って、

 戸澤式吸音レゾネーターの検証をしていました。

今までの「戸澤式吸音レゾネーター」の試聴実験について、まとめて
みたいと思います。

 自作スピーカーはメーカー市販品では実現が難しい「アイデア」に
よって、市販品とは違う高音質・個性ある音色を手に入れることが
出来ます。

「戸澤式吸音レゾネーター」もそのような目的を持って工作する場合の
非常に役に立つ部材(パーツ)の一つになります。

謳い文句は「一般的吸音材(ウレタン,グラスウール,粗毛フェルト等)
は、低音域の吸音が出来ないので、吸音する帯域のバランスが崩れて
変な癖が付く」になるのだそうです。

「戸澤式吸音レゾネーター」は、低音域の吸音が出来るのでバランスを
崩すことなく、全周波数帯域を一様に近い状態で吸音するので、

必要悪の吸音材の使い過ぎによる妙に音が死ぬ、または、ある帯域が
強調されるような癖があまり付かないそうです。

市販品でも「戸澤式吸音レゾネーター」は市販されていますが、
他の吸音材に比較して高価です。しかし「折り紙」等の応用で
作成すれば、材料費は紙代だけで、非常に安価に作成できます。

しかも「戸澤氏」の御好意により、「戸澤氏」が実用新案特許を持って
いて他企業が独占して使用できないようにしていて、一般人が使える
ように配慮されているそうです。

「戸澤氏」この場を借りて深く感謝申し上げます。

しかし、紙を折る等の作業時間が掛かります。だから、市販品は高い
値段が付けられていると考えてもらって構わないと思います。

  戸澤式吸音レソネーター サンプル


1.戸澤式レゾネーターについて

「戸澤式レゾネーター」の原理は「Audio Accessory 77,78 (1995年)」
の江川三郎氏の記事に載っていて、その記事により私はその存在を知り
ました。

紙の材質・厚さ・サイズ・形状等で吸音効果の差はあるかもしれま
せんが、とにかく、紙の袋を作って箱内部に詰め込めば吸音効果が
表れるそうです。

よって、紙の袋さえ作れば良いので、100円ショップで購入した
柔かく厚みがあり吸音性が有りそうな「天ぷら敷紙」と一般的な
「折り紙」を使用して「ふうせん」の折り方で紙袋を作りました。

  戸澤式吸音レゾネーター 材料の紙

ちなみに和紙である書道で使う「半紙」を使って「戸澤式レゾネーター」
を作ろうと試そうとしましたが、紙が柔らかく薄すぎて折ることが
難しいので、あきらめました。


2.戸澤式レゾネーターの試聴比較方法

 試すスピーカーは「ステレオ誌2010年7月号付録 FOSTEX P650」を
使って作成した。ガラスフード・ポット・エンクロージャーの自称、
「GP-P650」を使います。

理由はバッフルとなっているフードポットのフタがねじ式のフタに
なっていて、簡単に開けられて、エンクロージャーの中身(吸音材)を
簡単に交換できるからです。

  CP-P650 初期完成品 外観

ちなみに、作成時にはエンクロージャー内容積全体に軽く吸音材の
脱脂綿が入っていましたが、

「ステレオ2011年7月号付録 P800+SV-70」のスピーカーと比較した
時に吸音材が多すぎて、音が死んだような帯域が発生しているのを
感じたため、

吸音材を減らして、内容積全体の約2割程度に変更しています。以上の
調整で「P800+SV-70」スピーカーと音質を比較して、出力音圧が低い
ことを除いて、ほぼ同等以上の音質になっています。

同等以上の音質になったのは、エンクロジャー素材の「ガラス」とその
形状(円筒形)による影響もあると推測しています。

(両スピーカー共、「小型密閉型」なので重低音の再生は出来ません)

  GP-P650 吸音材 調整後外観

 試聴システムは、いつも試聴で使用しているサブシステムの

1)デジタルディスクプレーヤー[パイオニア(Pioneer):DV-696AV]
  「CD」「SACD」「DVD Audio」、ディスク再生用

2)プリメインアンプ[ケンウッド(KENWOOD): KAF3010R]

3)ステレオ誌付録 SP-UNIT P650使用の自称[自称GP-P650]

4)サブウーファー[SONY SRS-D4K・SRS-D4(1台)] のみ

  戸澤式レゾネーター試聴用システム

になります。

 試聴用ソフトも日記で紹介していたソフトを中心に使っています。


3.戸澤式レゾネーターの試聴比較サンプル

 試聴用スピーカー「GP-P650」の吸音材を変更した、以下の4タイプを
比較試聴しました。

 @ 吸音材無し  以下、「吸音材無」

 A 脱脂綿約2割 以下、「脱脂綿02」

 B 「天ぷら敷紙」の和紙「風船折り」の戸澤式レゾネーター
      以下、「天ぷら紙」

 C おり紙(150×150[mm])「風船折り」の戸澤式レゾネーター
      以下、「一般折紙」

  戸澤式レゾネーター 試験サンプル 吸音材

  戸澤式レゾネーター 試聴サンプル状態

 @「吸音材無」は、エンクロージャーが木材でなく「円筒形のガラス」
   なので定在波の発生が少なくそれなりに聴けます。

 A「脱脂綿02」は、上記のような状態です。

 B「天ぷら紙」は、197[mm]×197[mm]の正方形にした和紙を折り紙の
  「ふうせん」折りにしたものを1個、上記長方形を1/4にした
  正方形で作った「ふうせん」折りにしたものを4個入れました。

  吸音材とした量は適当で、中に潰れないで入るだけ入れた状態です。

 C「一般折紙」(サイズ:150[mm]×150[mm])は「ふうせん」折りに
  したものを6個詰めるだけ詰めた状態です。


3.戸澤式レゾネーターの比較試聴結果(独自採点の標準は70点)

 @「吸音材無」は、これだけ聞いていれば、特に不満は出ませんが、
  多少定在波による響きがあるのか?中高音域に嫌な歪感を感じます。
  吸音材は使った方が良いと感じました。 独自採点:57点

 A「脱脂綿02」は、上記の「吸音材無」に比べて、キツイ引っ掛かる
  歪っぽい感じは無くなり、可もなく不可もないような感じになります。
  独自採点:65点

 B「天ぷら紙」は、A「脱脂綿02」のバランス良い状態に加えて、
  気が付かなかった微小信号の再生音を吸音せずに済んだのか?

  開放的で伸び伸びとした音の方向になり、細かい音が聴こえるので
  音場感の見渡しが良くなり、楽器等の音が交じり合っていながら、
  音像が良く分離している感じになりました。

  密閉型と平面バッフルの中間の状態であるエンクロージャーで、
  聴いているような雰囲気が出てきました。流石に平面バッフルには
  繊細感・癖の無さ感・解放感は及びませんが、かなり迫ります。

  独自採点:85点

 C「一般折紙」は、B「天ぷら紙」と同方向の音質なのですが、紙が
  硬くなった分、何か紙が擦れ合うような「カサカサ」した余分な
  歪の音が加わったように聞こえました。 独自採点:80点

以上の試聴結果より好みの音質の順番で上記4タイプを並べると

 B「天ぷら紙」> C「一般折紙」>> A「脱脂綿02」> @「吸音材無」

になります。「戸澤式レゾネーター」と「吸音材:脱脂綿」では、
区別がハッキリ出来る音質差がでました。

B「天ぷら紙」を常用したい気持ちがありましたが、「ふうせん」折り
するのがやや難しいことと「ステレオ誌付録P800+P800用ムック誌箱」
で、吸音材を必要としていましたので、

「P800+ムック箱」のスピーカーの方に「天ぷら紙」吸音材を使って
しまいました。

「GP-P650」の方は、C「一般折紙」の方を現在使用しています。
見た目のデザインではそちらの方が良く、慣れてしまえば「カサカサ感」
はあまり気にならなくなります。

ちなみに、写真の試聴方法では、サンプルによってスピーカー台が
変わっていますが、音質上はほとんど変っていないことは追試聴で確認
しています。
 
 折り紙可能な大きめな和紙

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4.戸澤式レゾネーターの今後の展開

 市販品の戸澤式レソネーターには、和紙で作った「正四面体」が販売
されています。

「ふうせん」折りの立方体より、正四面体の方が音の拡散の機能が高い
と私は予想していて「正四面体」の方が音が良いのではないか?と推測
しています。

折紙で「正四面体」が作れないか・調べました。ネットの「クラウド」
上には、その情報が結構公開されていました。よって、分かり易いウェブ
サイトから「正四面体」の折り方の説明を拝借して試しに作ってみました。

  戸澤式吸音レゾネーター 正四面体タイプ

まだ試していませんので、ぼちぼち試していこうと予定しています。

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